ハドソンが開発した国産MMORPG“Master of Epic”エメラルドサーバーでの日記やショートストーリー
旅の終わり。新たな物語の始まり
2015年06月25日 (木) | 編集 |
「私も帰りたい・・・」
 ひゃっほーがそう呟いた。
「なら、ニャーと一緒に次元の狭間に飛び込むのニャ」
 それを聞いたくろでぃはひゃっほーの手をとり、壁に開いた光り輝く、開かれた扉の前に連れて行った。
「ここから元の世界に行けるのニャ」
「怖い・・・」
「平気ニャ。ニャーが一緒だからニャ!」
 そしてそう告げるや、腕をぐいっと引っ張って、飛び込んでいった。
「私も帰ります!」
 その後ろをティラミスが追う。

 3人はひゃっほーいの帰った場所に転送された。
「懐かしい・・・」
 ひゃっほーが思わず感嘆の声を上げる。
「ここが故郷なのニャね」
「ええ。歩いてそう遠くない場所に家があるはずです」
 つかつかと見慣れた道を歩いていく。
 木々の香り、踏みしめる感覚、何もかもがあの頃のままだ。
「ふふーん。やっぱり来たわね」
 と、そこへ一人の少女が現れた。
「お姉ちゃん!」
 それに向かい、ひゃっほーが走っていく。
「おかえり。ずいぶん早かったわね?」
「ただいま・・・。もう十分楽しめたの・・・。だから帰ってきちゃった」
「私もです」
「そう・・・」
 どこか遠くを見るような目でひゃっほーいが呟いた。
「ところで、くろでぃはどうするの?」
「行くトコ無いニャ~・・・」
「なら、家に来なさい」
「ホントかニャ!?」
「メイドとしてこき使ってあげるわ」
 案内するようにひゃっほーいは歩き出す。
「ふにゃ~・・・」
「あはは、冗談よ!」
 が、すぐに笑顔で振り返り・・・
「さ、ゴールはすぐそこよ」
 満面の笑顔でそう叫んだ。

 平凡だけど、温かな、いつもの暮らしが待っている。
 これからの日々を幸せに過ごしていくのだ。
 いつもの仲間と・・・。

 てぃらみーは3人の様子を見ていた。
「私も帰るもんっ!」
 そして後を追おうとしたが・・・
 ぱりーん☆
 突如、ガラスの割れるような音が響き、時空に開いていたそれは消滅してしまった。
「そんな・・・」
 呆然と立ち尽くすてぃらみーの耳に言葉が響いてくる。
「もう誰も元の世界に戻る事を許さない」
 それから二度と、外界と繋がる扉は開かなかったという・・・。
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